190908 宣教要旨 創世記7:2-3.7-9 マルコ福音書8:1-10「清い生き物・清くない生き物」宣教 金田恆孝

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聖霊降臨節第14主日礼拝

旧約聖書 創世記7章2-3,7-9節
2 あなたはすべての清い獣の中から雄と雌とを七つずつ取り、清くない獣の中から雄と雌とを二つずつ取り、
3 また空の鳥の中から雄と雌とを七つずつ取って、その種類が全地のおもてに生き残るようにしなさい。

7 ノアは子らと、妻と、子らの妻たちと共に洪水を避けて箱舟にはいった。
8 また清い獣と、清くない獣と、鳥と、地に這うすべてのものとの、
9 雄と雌とが、二つずつノアのもとにきて、神がノアに命じられたように箱舟にはいった。

新約聖書 マルコ福音書8章1-10節
1 そのころ、また大ぜいの群衆が集まっていたが、何も食べるものがなかったので、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、
2 「この群衆がかわいそうである。もう三日間もわたしと一緒にいるのに、何も食べるものがない。
3 もし、彼らを空腹のまま家に帰らせるなら、途中で弱り切ってしまうであろう。それに、なかには遠くからきている者もある」。
4 弟子たちは答えた、「こんな荒野で、どこからパンを手に入れて、これらの人々にじゅうぶん食べさせることができましょうか」。
5 イエスが弟子たちに、「パンはいくつあるか」と尋ねられると、「七つあります」と答えた。
6 そこでイエスは群衆に地にすわるように命じられた。そして七つのパンを取り、感謝してこれをさき、人々に配るように弟子たちに渡されると、弟子たちはそれを群衆に配った。
7 また小さい魚が少しばかりあったので、祝福して、それをも人々に配るようにと言われた。
8 彼らは食べて満腹した。そして残ったパンくずを集めると、七かごになった。
9 人々の数はおよそ四千人であった。それからイエスは彼らを解散させ、
10 すぐ弟子たちと共に舟に乗って、ダルマヌタの地方へ行かれた。

聖書から聴く 主題「清い生き物・清くない生き物」
マルコ福音書6章と8章 二つの大食事会
5つのパンは7つのパンに。12のカゴは7つに。そこにいた大人の男は5千人から4千人に。初期の自然発生的な難民支援から継続した難民支援へ移行していると思われる。イエスと仲間たちが目指したのは決して“福祉政策”などではない。好きな人々も嫌いな人々も、清いと思う人々も清くないと思う人々も、餓死しないための最低限の助け合い、自活援助が、神から生かされていることへの応答として自然に当然の行為として行われるようになることが、神の祝福の内であろう。。

清い動物(燔祭として)も清くない動物も箱船に乗せたのは神であった。清くないから排除することは許されなかった。「地の民」ゆえ、或いは戦争ゆえ、民族紛争ゆえ、世界史は難民史でもある。現在。戦争や迫害、紛争から逃れた難民・避難民は昨年、世界中で7000万人を超えた。
1951年の統計開始以来、ピークは1992年の1000人当たり3.7人だった。しかし昨年はそのピークの2倍以上となる、1000人当たり9.3人に達した。ドイツ難民認定14,7600名 日本20名。日本人の精神的鎖国は今日も続いている。

現代の貧困は、資本主義経済の貧富の差、収入の格差に根源があるのではなく、神に生かされている実感を失い、神との時間を持てなくなり、ともに祈り合う人間関係を失い、神話を失い、祈りを失っている今の心の貧しさこそが本質なのだろう。神よりも病院や救急車こそが心のよりどころ、信仰の対象になる時代である。すでに地方の中核的病院は、高齢者の寄り合いの場、総合福祉センター、リハビリの場、学習や話し合いの場、共同浴場すら病院が用意してくれる、そんな近未来構想は着々と進んでいる。

○先週の出来事(気になるニュース)
インドで74歳の女性が双子を出産 世界最高齢とみられるとのニュース。脳死から117日後の8月15日、帝王切開により体重約2,130グラム、身長約42センチの元気な女の子が誕生。女性は妊娠34週と3日まで赤ちゃんをお腹の中に留め、出産後は家族に見守られるなか人工呼吸器が外された、とのニュース。主のなさることは、常識や科学をはるかに超えている。

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