向井武子さん追悼式 (向井武子さんを偲ぶ会)20250427

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向井武子さん追悼式 20250427
開会の祈り   金田恆孝牧師

この東淀川教会の前任牧師、向井武子牧師が4月17日、イースター三日前に天に召されました。
遺書では東淀川教会で金田恆孝牧師のもと、葬儀一切をお願いしたいと私自身も以前から向井武子さんからそのように頼まれていました。
私に長女の方から連絡があったのは翌日の18日。前日夕方体調を崩し救急車でかかりつけの病院に運ばれ、医師の見守りの中で苦しむこともなく静かに枯れるように天に召されたとのことでした。その日の内にお子様たち全員が集まり、東淀川教会や金田牧師に葬儀を依頼するのではなく、宗教色なしで、家族一同だけで送り出すことに決めました、とのこと。ご家族がそう決めたのなら東淀川教会や金田牧師がしゃしゃりでることはできないけれど、せめて、金田恆孝一個人でも告別式に参加させてほしいとお願いしましたが、「家族だけで送り出しますから」と断られました。連絡をいただいた長女の方とは面識はありませんでしたが、ご両親とも牧師であり、こどもたちも親が赴任したあちこちの教会から学校に通っていたでしょうし、キリスト教会のことはよく知っておられたと思いますが、キリスト教会に対して深い失望、心の傷があったのかなと想像しています。
 本日、向井武子さんの追悼式、偲ぶ会を礼拝後に行います。

 讃美歌 285番(別紙参照)
向井武子さん略歴

1938年8月滋賀県大津市に生まれる
  幼少時、父母と共に旧満州に渡る。
1946年10月満州引き上げ 7歳。直後に(妹・愛子)死産。
日本基督教団堅田教会に通い小学校3年生まで大津市で生活。
小学校四年生から福井県敦賀市に転住。
  日本基督教団敦賀教会に通いながら少年期・青年期を送る。
1954年大澤徳則牧師より受洗 
1958年聖和大学入学 同年向井憘夫氏大阪大道教会牧師就任
(1958年~1963年)大阪大道教会 (向井憘夫牧師時代)
1961年聖和大学卒業とともに向井憘夫牧師と結婚。
大阪大同教会を1963年3月辞任。以後、大阪津田教会、交野教会、宇部教会、山崎教会、
宝塚福井教会、住吉川教会で夫とともに伝道活動を行う(1996年隠退)。
1977年30歳より仁保事件(冤罪の岡部保氏救援活動)、三鷹牟礼事件(冤罪で再審を求める
佐藤誠救援活動)に参加。
1985年12月新聞コラム「母恋し。一転恨みに」前田伸二24歳 向井武子48歳。
「人生やり直しませんか」の呼びかけと問いかけ。出会い。養子縁組 17年間の母子関係
1999年4月 東淀川教会主任牧師となる。
2003年9月12日午前8時20分向井伸二氏処刑される 42歳
2008年3月東淀川教会主任を辞任。4月より金田牧師就任 
2020年8月28日 向井憘夫牧師召天 87歳。
2025年4月17日 召天 87歳。

向井武子語録
人は人との関係なしに生きられない。
どれほど時間がかかろうと、人は必ず変わることができる。
私も死刑囚も、全ての人がこの、同質の悲惨の中を生きている、同じ人間であること。
私たちのいのちは神さまから預かったもの。それをかってにあしらってはならない。
死刑という究極の刑罰は、その人から生きる意味も、神から与えられたものも、ぜんぶ剥ぎ取ってしまうのです。
「わたしたちは神の赦しと愛によって生かされている」これが私の人生の旅路で得た答えです。

閉会の祈り 金田牧師

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