死刑 執行停止法案の国会提出は可能か
2018年3月9日
第一目的は、この国に住む全ての人を対象に「広ク議論ヲ興ス」ことである。
課題としての「死刑廃止」を大前提に議論を進めるのではなく、死刑存続を求める人々との議論の接点を見失うことなく、様々な理由で議論を避けようとする人々の思いを汲みなだらも、全ての人に、日常語を基本にした議論を呼びかけたい。
いったん死刑執行継続の手を止め、議論を広め深めるための時限立法「死刑執行停止法案」が早急に必要である。
そのため、一緒に運動を核となって担ってくれる国会議員を衆参にかかわらず一桁数でもリストアップし、上記の目的のために交渉と話し合いを進めなければならない。
死刑についての国際的潮流から議論を進めるのではなく、今日における政治的課題として取り上げるのでもなく、死刑囚の個人支援から訴えるのではなく、万民にとって避けられない、普遍的本質的な論点を取り戻したい。指標として、明治の啓蒙学者、津田真道「死刑ハ刑ニ非ズ」が書かれた時代背景、一方で死刑という「刑罰」を構築した時代の論点にまで遡りたい。