191020 宣教要旨 イザヤ書52:7-12 マルコ福音書8:33-38 題「神が立ち上がられる響き」宣教 金田恆孝
聖霊降臨節第20主日礼拝
旧約聖書 イザヤ書52章7-12節
7 よきおとずれを伝え、平和を告げ、よきおとずれを伝え、
救を告げ、シオンにむかって「あなたの神は王となられた」と言う者の足は山の上にあって、なんと麗しいことだろう。
8 聞けよ、あなたの見張びとは声をあげて、共に喜び歌って
いる。彼らは目と目と相合わせて、主がシオンに帰られるのを見るからだ。
9 エルサレムの荒れすたれた所よ、声を放って共に歌え。
主はその民を慰め、エルサレムをあがなわれたからだ。
10 主はその聖なるかいなを、もろもろの国びとの前に
あらわされた。地のすべての果は、われわれの神の救を見る。
11 去れよ、去れよ、そこを出て、汚れた物にさわるな。
その中を出よ、主の器をになう者よ、おのれを清く保て。
12 あなたがたは急いで出るに及ばない、また、とんで
行くにも及ばない。主はあなたがたの前に行き、イスラエルの神はあなたがたのしんがりとなられるからだ。
新約聖書 マルコによる福音書8章33-38節
33イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。「サタン、
引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」
34それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従いたい者は、
自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
35自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を
失う者は、それを救うのである。
36人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。
37自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。
38神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」
聖書から聴く 主題「神が立ち上がられる響き」
イザヤの語る「メヴァッセール」良き知らせ、主なる神が立ち上がられたという
「良きおとづれ」これぞ福音書の世界でエヴァンゲリオン「福音」と呼ばれるようになった原型であろう。主なる神は王として立ち上がられ、この世のしんがりに立たれ、救いのわざをなされる、と。
「10 主はその聖なるかいなを、もろもろの国びとの前にあらわされた。地のすべての
果は、われわれの神の救を見る。」
民族やら、国家やら、宗教やらのセクトとは関係なく、世の果てに追いやられた人々の
ところから救いのわざを始められるという知らせ。
それは、死にかけており、希望を失っている世の暗闇に光を当て、落とし穴、世の地獄、
牢獄、谷底を埋めるようなわざ、神が吹き込んだ命を輝かせるわざを神は開始されると
いう、良き知らせ。
イエスは主なる神が王として進まれる道へ、ともに進もうではないかと仲間たちに
呼びかけられる。そのためのしっぺ返しを引き受けるのは私一人で十分である、とも
言われる。
台風19号のすさまじい大雨で7県52河川73カ所が決壊したとのこと。死者の数の報道がどんどん膨れ上がる。山々に降り積もったままになっている放射性物質は雨が希釈しているのか拡散しているのか。汚染物質を詰め込んだフレコンパックも多くが流された。これは天然の除染? 希釈? 各地の土壌汚染がどうなっているのかの報道はシャットアウトされたまま。まだ踏みとどまって「打ち出の小槌」たる原発を止める力は民の中にありやなしや? 人間たちも希釈されるしかないのか。主よ 力を我々に与え給え、とともに祈りたい。
○先週の出来事(気になるニュース)
阿武隈山脈などの山々からもフレコンパックからも放射性物質が流れ出しまくっていることに関し、原発推進派の人々は、天が山々に降り積もった汚染物質を希釈してくれた、フレコンパックも流してくれたと喜んでいるのだろうか。「あとは野となれ山となれ」どころではなく、住める野も山も残らない。今や自然は守るものではなく、便利のために利用し、汚泥や危険物は水洗トイレのごとく流し通りすぎるのが今風なのだろうか。