東淀川教会20180128礼拝 イザヤ61:1-5 ルカ4:16-30 主題「選民思想とは何か」司式:金田恆孝

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礼拝worship
前奏prelude~招詞invitation~讃美hymn~主の祈りLord’s Prayer~使徒信条Apostles Creed ~交唱alternately Pray~Bible~讃美hymn~Message~讃美hymn~
聖餐式Holy communion~Thanks hymn~献金 donation~頌栄doxology~祝祷Benediction

1月の聖句(招詞)
七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。申命5:14
the seventh day is a sabbath unto Jehovah thy God: in it thou shalt not do any work,

イザヤ書61章1-5節
主なる神の霊がわたしに臨んだ。これは主がわたしに油を注いで、貧しい者に福音を宣べ伝えることをゆだね、わたしをつかわして心のいためる者をいやし、捕われ人に放免を告げ、縛られている者に解放を告げ、主の恵みの年とわれわれの神の報復の日とを告げさせ、また、すべての悲しむ者を慰め、シオンの中の悲しむ者に喜びを与え、灰にかえて冠を与え、悲しみにかえて喜びの油を与え、憂いの心にかえて、さんびの衣を与えさせるためである。こうして、彼らは義のかしの木ととなえられ、主がその栄光をあらわすために植えられた者ととなえられる。
彼らはいにしえの荒れた所を建てなおし、さきに荒れすたれた所を興し、荒れた町々を新たにし、世々すたれた所を再び建てる。外国人は立ってあなたがたの群れを飼い、異邦人はあなたがたの畑を耕す者となり、ぶどうを作る者となる。

ルカ福音書4:16-30節
それから言われた、「よく言っておく。預言者は、自分の郷里では歓迎されないものである。
よく聞いておきなさい。エリヤの時代に、三年六か月にわたって天が閉じ、イスラエル全土に大ききんがあった際、そこには多くのやもめがいたのに、エリヤはそのうちのだれにもつかわされないで、ただシドンのサレプタにいるひとりのやもめにだけつかわされた。
また預言者エリシャの時代に、イスラエルには多くのらい病人がいたのに、そのうちのひとりもきよめられないで、ただシリヤのナアマンだけがきよめられた」。
会堂にいた者たちはこれを聞いて、みな憤りに満ち、立ち上がってイエスを町の外へ追い出し、その町が建っている丘のがけまでひっぱって行って、突き落そうとした。しかし、イエスは彼らのまん中を通り抜けて、去って行かれた。

宣教要旨(選民思想とは何か)
人間は古代より人種や言語や宗教・文化の違いによって自分の属する種族・民族を他の種族から分け、排他的なセクトになりやすい。それがセクトとしてより強い軍事力をもち、経済力を持っていればなおさら排他性が強まるのは容易に想像できる。更に固有の「信仰」がより強いプライドを中心とした選民意識と排他的信仰理解を生み出すことになる。
預言者イザヤが語る神の御心は、こういったプライドをベースとした選民意識を放棄させるメッセージだった。
神ご自身が貧しい人々、財産・経済力や軍事力を持たない人々、それらから阻害されている人を
その苦しみから解放しようとしている。悲しんでいる者に喜びを与えようとしている。主に用られる民は、主の働きを担う人のことだと言うのです。

イエスが会堂(教会)で、イザヤ書を通して「貧しい者をこそ恵もうとしている神の御心」を伝え、「豊かなイスラエル」ではなく、貧しい立場の異邦人、低く見做されている「貧しい人々」をこそ主は恵もうとしていることを伝えたとき、会堂にいたプライドの高いイスラエルの人々すべてが怒り出し、イエスを町から排除し、崖から突き落とそうとした、とあります。
社会的弱者、貧しさ、生きにくさは、「強者」たちが作り出したもの。強者こそ弱者に仕える者となること、弱者と強者との垣根が取り払われていくことが主に仕えることであると、イエスは語り続けた。が、その宣教は、既得権としての選民思想でプライドを保っている人々にとっては許せない宣教だった。

20世紀を経た現代社会もまた、より激しい経済格差を生み出し、人間たちが住めなくなるほどの軍事力競争に明け暮れ、「貧しい者」はますます増大したまま、二度と愚かな戦争を繰り返してはならない決意から生まれた平和憲法を改憲し、軍事国家としての国体に人々を従属させようとしている。主の御心に従うことはそれぞれがどうあるべきかを主に願い求めたい。

○先週の出来事
「憲法に明記し、自衛隊に感謝しよう!」などのメッセージとともに、おおっぴらに「改憲」が叫ばれ始めた。巨大な大衆心理誘導がマスコミを巻き込んで広がっている。こんな時こそ、「醒めていなさい」のイエスの言葉を心に保ちたい。

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