東淀川教会20180218礼拝 イザヤ53:3-5ルカ4:38-41主題「カルトだ!と騒ぎたてる悪霊」司式:金田恆孝

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礼拝worship
前奏prelude~招詞invitation~讃美hymn~主の祈りLord’s Prayer~使徒信条Apostles Creed ~交唱alternately Pray~Bible~讃美hymn~Message~讃美hymn~
聖餐式Holy communion~Thanks hymn~献金 donation~頌栄doxology~祝祷Benediction

2月の聖句(招詞)
御言葉はあなたのごく近くにあり、あなたの口と心にあるのだから、それを行うことができる。申命30:14
the word is very nigh unto thee, in thy mouth, and in thy heart, that thou may do it.

Isaiahイザヤ書53章:3-5節
彼は侮られて人に捨てられ、悲しみの人で、病を知っていた。また顔をおおって忌みきらわれる者の
ように、彼は侮られた。われわれも彼を尊ばなかった。

まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみをになった。しかるに、われわれは思った、彼
は打たれ、神にたたかれ、苦しめられたのだと。
しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、われわれの不義のために砕かれたのだ。彼はみずか
ら懲しめをうけて、われわれに平安を与え、その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ。

Luke ルカ福音書4章:38-41節
イエスは会堂を出てシモンの家におはいりになった。ところがシモンのしゅうとめが高い熱を病んで
いたので、人々は彼女のためにイエスにお願いした。
そこで、イエスはそのまくらもとに立って、熱が引くように命じられると、熱は引き、女はすぐに起
き上がって、彼らをもてなした。
日が暮れると、いろいろな病気になやむ者をかかえている人々が、皆それをイエスのところに連れて
きたので、そのひとりびとりに手を置いて、おいやしになった。
悪霊も「あなたこそ神の子です」と叫びながら多くの人々から出ていった。

宣教要旨(カルトだ!と騒ぎたてる悪霊)
イエスに向かって「おまえは神の子だ!」と騒ぎたてる悪霊のことばは、聖書を通してここを読ん
でいる私たちにとって、見方によっては“悪霊は正しいことを言ってるじゃないか”と感じられるか
もしれません。が、重要なのは、このことばがその状況においてどんな意味を持つかです。ユダヤ教
のなかで、イエスが“神の子を名乗っている、僭称している!”という噂を広めることが悪霊の目的
です。ユダヤ教徒にとっては、神は絶対の聖なる存在であり、その名を簡単に口に出すことすら「禁
止」とされていました。「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない」は十戒の第三の戒めで
す。

“イエスという男は神の子を名乗っている”という噂を立てることによって、イエスを神への冒涜
の罪に定めようとする動きを煽っているわけです。今日で言えば、“神を冒涜するカルト集団だ!”
ということになります。この攻撃に対してイエスが応えたのは「わたしは人の子である」ということ
ばでした。

イエスのおこなった「癒やし」は、悪霊に向かって、怒って、「この人から出て行け!」と命じら
れると、悪霊はその人から出て行った、というふうに表現されています。人の愚かさ、人の過ち、人
の病として現れる悪霊の正体を見抜き、神の前に立つ、「本来のその人」とを分け、本来のその人を
救い出すのがイエスの癒やしのわざだと思います。

イエスは悪霊(ベルゼブル)の仲間、リーダーだから悪霊を動かしたり追い出したりすることができ
るんだ、というイエスへの攻撃もありました。悪霊を人間の外側にあるもの、というとらえ方そのも
のが間違っているのです。悪霊はバイキンやウィルスのように人間の外側にあり、善なる我々は敵で
あり、悪なる悪霊と闘わなければならない、という二元的理解こそが人間が陥りやすい弱点です。自
分たちを「悪魔と闘う善良なる側」という熱狂的な理解の仕方こそがまさに“カルト”なのです。

『彼は侮られて人に捨てられ、悲しみの人で、病を知っていた。また顔をおおって忌みきらわれる者
のように、彼は侮られた。…まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみをになった。』

人々の負わされている重荷を主イエスが引き受けつつ、その人とその重荷とを分けつつ、「人を侮
り、人を捨て、悲しみを負わせ、病を負わせているのは何者だ。誰だ!」と、“負わせている者たち
=わたしたち”を告発しているイエスのことばが聞こえてきます。

○先週の出来事
米南部フロリダ州の自分がかつて通った高校で銃を乱射し生徒や教師ら17人を殺害した19才の少 年。武器所持を認め武力で“平和”を守ろうとする米国の中でまさに“戦争”が拡がっている。

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