こころの臨床20180410  キーワード「修験道 相撲 修行が足らん!」文責:金田恆孝

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女性T市長が「なぜ市長である私が土俵に上がれないのか!」と…。

性差云々以前に、“エラソーに”と感じてしまう。市職員のリーダーであっても公僕でしょ?

女はケガレている、という「戯れ言・ざれごと」を本気のものとするならば、女から産まれた人間はすべてケガレていることになる。

女はケガレて…云々のルーツは、修験道の中から生まれた戯れ言がどうやらルーツらしい。

古来、日本の山には女神がいて、マタギなどが山に入るには身を洗い、女神の好物であるオコゼの干し物を持参し、山中の儀式では、山に初めて入った若者が裸になってそのいちもつに御幣を巻き付けて踊った、という伝承が残っているほど、女神信仰は古来からあった。修験道の修行のレベルで、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間などがあり、その修羅行の中に「相撲」があり、現在の相撲のルーツでもある。

煩悩を脱却し、解脱・験力を目指す若き修験者にとって、色欲などの煩悩・妄想が邪魔で仕方なかった様子。そこで“おんなはケガレている”という方便を生みだして煩悩を迂回して乗り越えようとしたらしい。ディオゲネスの手淫の知恵があれば良かったのにと思うがそれも修行の邪魔だったか。本音は“修行の邪魔”ということらしいが、この戯れ言に対しては、一言主ではないが、一言『修行が足らん!』ですむ話しだと思われる。

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