東淀川教会20190106礼拝 エレミヤ31:33-34 ルカ5:37-39

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聖書に聴く 主題「古い酒を人々は求める」

旧約聖書 Jeremiah  エレミヤ書31章33-34節

33 来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法(トーラー)を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
But this is the covenant that I will make with the house of Israel after those days, saith Jehovah: I will put my law in their inward parts, and in their heart will I write it; and I will be their God, and they shall be my people:

34 そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。
and they shall teach no more every man his neighbor, and every man his brother, saying, Know Jehovah; for they shall all know me, from the least of them unto the greatest of them, saith Jehovah: for I will forgive their iniquity, and their sin will I remember no more.

新約聖書 ruke ルカ福音書5章37-39節

まただれも、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れはしない。もしそんなことをしたら、新しいぶどう酒は皮袋をはり裂き、そしてぶどう酒は流れ出るし、皮袋もむだになるであろう。
And he spake also a parable unto them: No man rendeth a piece from a new garment and putteth it upon an old garment; else he will rend the new, and also the piece from the new will not agree with the old.

新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきである。
But new wine must be put into fresh wine-skins.

まただれも、古い酒を飲んでから、新しいのをほしがりはしない。『古いのが良い』と考えているからである」。
And no man having drunk old wine desireth new; for he saith, The old is good.

聖書に聴く 主題「古い酒を人々は求める」
祈りに熱心な人々は断食しているのに、イエスとその弟子たちは食べたり飲んだりしている…

花嫁はシオンの娘。イスラエルの民。花婿は主なる神。
福音を通して、主なる神が一緒にいてくださることを喜び祝っているとき。 それは悔い改めの断食の時ではない。暗闇に押し込められていた人々が復員に触れて希望を持ち、福音を広めている。それまで組織も持たなければ、連帯することもなかった「小さき者たち」が互いに助け合うため、横につながるようになったことは確かだろう。それは社会上部の、大きなちからを持った人々にとっては脅威になったのは間違いない。。

これまでの社会秩序を維持したい主だった「彼ら」は、生ける神の言葉よりも、既成の古い社会システムと、それを補完してきた古い律法を求めた。当然、底辺の人々の希望を打ち砕き始める。上方への憧れと下方への恐れを植え付け、人と人とを分断し、預言者たちや、主なる神の栄光をあらわそうとする者を攻撃し、闇に押し込めようとする。

やがて花婿が取り去られる時がくる…希望が打ち砕かれるときが来る…そのときは断食することになるだろう、とイエスは語る。
新しい服と古い布きれ、新しい酒と新しい容器について一般的な常識を用いながら、神の御手が新しい器を用意しても、声高な多くの者たちは古い酒を、古い中身を好みそれを守ろうとする。

個々の国々は互いに争い、戦う者だけがりっぱな市民、国民として尊重される。国々に分かれて争うことをやめさせる、そのビジョンが「万軍の主」なのだろう。世界で唯一の国連軍、みたいなビジョンではないか。ならばいつまで神のビジョンに人は逆らい続けるのだろうか。

2019年度年間の祈りは詩編34篇15節である。
口語訳「平和を尋ね求め、追い求めよ。」 聖書協会共同訳。「悪から離れ、善を行え。.平和を求め、これを追え」。いまもっとも確率の低い、絶望的な「希望」。ただ、人間にはできないが、イエスが最後尾を支えてくださっている。諦めるわけにはいかない。

○先週の出来事(気になるニュース)
卒年賀状宣言をする人々が増加している。だからってXmasカードが増えたわけでもない。テレビが演出する“正月のめでたさ”では、暗雲漂う次の季節への不安を吹き飛ばすこともできない。海外越年は増えても故郷への帰省は減っている。老齢化と過疎・限界集落化は激しく進んでいる。卒年賀状は“ボックリ死にたい”人々による終活準備の一環とも感じられる。

 

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