20240310 東淀川教会受難節第四主日礼拝 宣教要旨「あなたがたは神の子ではないか」マタイ福音書5章13-16節 週報2858

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聖書箇所 マタイによる福音書5章 13-16節

「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられようか。もはや、塩としての力を失い、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。 
あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。 
また、灯をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家にあるすべてのものを照らすのである。 
そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かせなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、天におられるあなたがたの父を崇めるようになるためである。」

宣教題「あなたがたは神の子ではないか」

地の塩(あなた方は地の塩である) イエスは人の体について、また、医学的な知識に長けていた。神から与えられている体の神秘的な働きについて語っている。 
 タンパク質や糖分がエネルギー源(右手の役割)であれば、塩は体の半分以上の水分をコントロール(左手の役割)している。生命の維持に欠かせない塩。
塩が不足すると、循環不全、血圧低下、脱水症状、ショック症状や立ちくらみ、むくみなどが起こり、新陳代謝も衰える。人が身体を動かす時、脳からの命令が信号として神経細胞を伝わり、この信号を伝える働きをするのが塩の成分ナトリウムイオン。細胞浸透圧の調整。塩化マグネシウムの抗炎症・抗菌作用。塩化カリウムは筋力の保持。
 塩の役割 食べ物の味付けの基本。更に、食べ物の余分な水分を抜き、雑菌から食べ物の腐敗を防ぎ保存状態を保つ役割。人の体を守る役割として、危険な雑菌を清め炎症を鎮め代謝を促し人々の「元気」を支え調整する役割をイエスは知っていた。
 ※死海の塩水中では、30%以上の塩分があるが、その内容は、塩化ナトリュウムは僅か5.5%、それに対して塩化マグネシュウムは33.3%、塩化カリュウム24.3%などがあるとされている。死海で採れる塩は古代ローマ帝国の兵士に給与として支払われていたと伝えられる。また、シルクロードを通ってアジアに運ばれたとても貴重な品だった。

「あなた方は世の光である」は「あなた方は神の子である」の言い換え。
原始キリスト教団は「イエスこそ唯一の神の子」という教義を中心に据えようとした。そのため、イエスの「あなた方は神の子」というメッセージが背後に回された。「あなたこそ神の子」という“持ち上げ”、神格化のメッセージに対して「私は人の子」と切り返していたと思われます。
排除され疎外され日陰や闇に置かれがちなあなた方は、自分自身をそのように扱ってはならない。自分を隠そうとしてはならない。神に命を吹き込まれ、生かされているありのままの今の姿を輝かせなさい。あなたの輝きが、あなたと共に生きている周りの人々をも輝かせることになる。あなたがたにいのちを吹きこんだ神を讃美しつつ天に召されるその時まで、今を生かされ(活かされ)続けよ、というメッセージそのものです。

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