東淀川教会20180826 礼拝 ヨブ記1:6-12 マタイ福音書12:43-45 題

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ヨブ記1:6-12
ある日、神の子たちが来て、主の前に立った。サタンも来てその中にいた。主は言われた、「あなたはどこから来たか」。サタンは主に答えて言った、「地を行きめぐり、あちらこちら歩いてきました」。主はサタンに言われた、「あなたはわたしのしもべヨブのように全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかる者の世にないことを気づいたか」。サタンは主に答えて言った、「ヨブはいたずらに神を恐れましょうか。あなたは彼とその家およびすべての所有物のまわりにくまなく、まがきを設けられたではありませんか。あなたは彼の勤労を祝福されたので、その家畜は地にふえたのです。しかし今あなたの手を伸べて、彼のすべての所有物を撃ってごらんなさい。彼は必ずあなたの顔に向かって、あなたをのろうでしょう」。 主はサタンに言われた、「見よ、彼のすべての所有物をあなたの手にまかせる。ただ彼の身に手をつけてはならない」。サタンは主の前から出て行った。
But put forth thy hand now, and touch all that he hath, and he will renounce thee to thy face.  And Jehovah said unto Satan, Behold, all that he hath is in thy power; only upon himself put not forth thy hand. So Satan went forth from the presence of Jehovah.

マタイ12:43-45
汚れた霊が人から出ると、休み場を求めて水の無い所を歩きまわるが、見つからない。そこで、出てきた元の家に帰ろうと言って帰って見ると、その家はあいていて、そうじがしてある上、飾りつけがしてあった。そこでまた出て行って、自分以上に悪い他の七つの霊を一緒に引き連れてきて中にはいり、そこに住み込む。そうすると、その人ののちの状態は初めよりももっと悪くなるのである。よこしまな今の時代も、このようになるであろう」。
But the unclean spirit, when he is gone out of the man, passeth through waterless places, seeking rest, and findeth it not.  Then he saith, I will return into my house whence I came out; and when he is come, he findeth it empty, swept, and garnished. Then goeth he, and taketh with himself seven other spirits more evil than himself, and they enter in and dwell there: and the last state of that man becometh worse than the first. Even so shall it be also unto this evil generation.

題「気取った悪霊ども」
自らの中に悪があり、汚れた霊がいることに気づき、悔い改めた人々や町からは汚れた霊がいったん離れた。が、心の渇きを天からの水に癒やされようとしない砂漠みたいな、どうどうと開き直った、汚れた人々ばかりで、汚れた霊は元の人に戻ってみたら、心は空いていて、掃除がしてあり、飾り付けまでしてあった、とのたとえ話。心からの祈りが消え、義務と形ばかりの「神殿」に対するイエスからの批判に感じるが、そのまま現代社会と重なる。
私たちの周りから「許せない人々」「許せない環境」が量産されている。喫煙者、3k労働者、合理化された死刑という殺人が横行している。汚れた衣類を着ている者、汗臭い者、ハンディを負っている「どんくさい」者、年老いて惚けている者、うつるかもしれない病気をもっている者、などなど。苦難やハンディを負っている人々を「障害者」というレッテルを貼り「上からの恩恵」“きれいごと”としての「福祉」予算をもかぎりなく減らし、企業の「障害者雇用義務」を指導する国家行政自体が破り、福祉政策とはきれいごとの嘘だと自ら証明。
キモい! きしょい! ウザい!などの言葉が氾濫し、逆に嫌われないための商品が飛ぶように売れている。ファブリーズなどの“消臭剤”、アリエールなどの柔軟剤、抗菌洗剤、消臭ビーズ、P&Gのボールド、アロマジェル、ジェルボール、汗ふきシート、口臭を消す商品群… 男の汗の匂いは男子臭として嫌われる… これらすべて“見られていいだけ”の「飾り付けしてある空いた家」ではないか。それにしてもイエスの言葉はあまりに鋭い。

○先週の出来事
障害者雇用の水増し問題で、静岡県は今年度の雇用状況を国に報告する際、身体障害者手帳を確認していないにもかかわらず「確認した」と虚偽の報告をしていた。中央省庁も同じ穴のムジナなのだから、だれも裁く者がいない状態。「わいろ」も「忖度」も「ばくち」も実質違法ではなくなっている。

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