20210221 宣教要旨『奴隷からの解放』

Pocket

このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年2月21日 聖日礼拝 宣教要旨「奴隷からの解放」 
聖書 詩編23篇1ー6節 マルコ福音書6章34節 14章27節
讃美歌 312いつくしみ深き 239さまよう人々 310静けき祈りの

詩編23編 1〜6節
主は私の羊飼い。私は乏しいことがない。
主は私を緑の野に伏させ 
憩いの汀に伴われる。
主は私の魂を生き返らせ 御名にふさわしく、
正しい道へと導かれる。
御名にふさわしく、正しい道へと導かれる。
たとえ死の陰の谷を歩むとも 
私は災いを恐れない。
あなたは私と共におられ あなたの鞭と杖が
私を慰める。
私を苦しめる者の前で あなたは私に食卓を
整えられる。私の頭に油を注ぎ 
私の杯を満たされる。
命あるかぎり 恵みと慈しみが私を追う。
私は主の家に住もう 日の続くかぎり。

マルコによる福音書6章 34節
イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。

マルコによる福音書14章 27節
イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたは皆、私につまずく。『私は羊飼いを打つ。すると、羊は散らされる』と書いてあるからだ。


宣教テーマと要旨『奴隷からの解放』
“主はわたしの羊飼い”23篇はキリスト者愛唱の詩です。主は万物・命の神であり、羊は人間(イスラエル・神の民)である。命を吹き込んだ神と、生かされる神との調和が美しく描かれている。モーセがエジプトの奴隷であったイスラエルの民を解放したように、イエスはこの世の支配者たちと、その呪縛からの解放を支配に苦しんでいる人々(貧しい人々、差別され疎外されている人々)に“神の国”として語りかけていたと思う。
それが国や王や支配する者にとって都合の良い羊のイメージに利用されるようになった。羊は英語でsheep 単数形も複数形も同じ。個性はない。
 イエスが貧しい人々、強い王を求める人々をみて「飼い主のいない羊のような有様」とは、神のみを飼い主・主とする「人」として自立するよう願っているからだろう。イエスを王・羊飼いとして依存している人々は、イエスが捕まり処刑されることによりめあてを失い、躓く、と予告している。
人間の歴史は文明の始まりとともに国家が始まり△型の構造を作り出した。上に行くほど豊かで底辺に近づくほど貧しくなる。イエスが人々に語りかけたのは、高い天にいる神ではなく、底辺に下り給うた神であった。イエスが神の国を形で描くなら、▽、逆三角形で、一番上に赤ちゃんやお年寄りやハンディを抱えた人や病人たちが一番上に横並びで、その下に健康な人、力ある人々、公務員、さまざまな才能を持つ人々、弱い人々を支えらられる人々であっただろうと想像する。現代はピラミッド型△の、ファシズムがますます強まっている時代と思うのです。

 先週の出来事 
ロシア全土でプーチン独裁に反対するデモが広がっていると報道されています。北朝鮮や中国の党独裁体制も軋み始めている。世界中の独裁、暴力、命の危険から逃げ出した難民は8千万人ともいわれ、過去最高となっている。中国における少数民族への虐殺ジェノサイドも報道されています。日本は独裁の国ではない、とは言えないと思いますが、“悪を指摘する人々は善”と思わされてしまう心理誘導に気をつけたい。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です