20221106 宣教要旨「ヨハネの顔・イエスの顔」マルコ1:14−15 マタイ11:2-5 ルカ11:20

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本日の聖書箇所

マルコによる福音書1章14−15節
 ヨハネが逮捕されたあと、イエスはガリラヤに来て、神様からの便りをこう語らい出した。「時は来ている。神様のお取り仕切りは今ここにある。心を切り替えて、この便りに身を委ねよう。」(山浦玄嗣訳けせん語風)

 マタイによる福音書11章 2-5節
 さて、ヨハネは牢の中でキリストのなさったことを聞いた。そこで、自分の弟子たちを送って、 尋ねさせた。「来るべき方は、あなたですか。それとも、ほかの方を待つべきでしょうか。」
イエスはお答えになった。「行って、見聞きしていることをヨハネに伝えなさい。 目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、規定の病を患っている人は清められ、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。
(帰ったら、牢獄で心配しているヨハネに伝えておくれ)

ルカによる福音書11章 20節
しかし、私が神の指で悪霊を追い出しているのなら、神の国はあなたがたのところに来たのだ。
「もしも神さまの力で俺が憑き物落としているのなら、神さまのお取り仕切りはここに近づいているんだ。」(山浦玄嗣訳風)

宣教要旨「ヨハネの顔・イエスの顔」

 神の怒りを告げ、悔い改めを求め、権力者やイスラエルの堕落を非難したバプテスマのヨハネ。その顔のイメージは、神の怒りを告げる、悔い改めを求める、厳しい顔つきが多いと思われます。

 ヘロデ王の怒りによって牢に閉じ込められたヨハネは、弟子を通じてヨハネ自身の活動がイエスにどう受け継がれるのか、預言されていたメシアはイエスだったのか、イエスたちの活動は何なのか、確かめようとしたと思われます。

 厳しい顔のヨハネ、その使いの者に対し、イエスの顔はどんなんだったでしょう。おそらく、ヨハネの弟子たちの不安を吹き飛ばすように、“ヨハネにも見聞きしたことを伝えておくれ”と、にこやかに笑いつつ語ったと思われます。


 世のしんがりに置かれた盲人の目は開け、聾唖者の耳は開け、口は解け、病は浄められ、差別と貧困に苦しんでいた人々に喜びの知らせと希望が訪れている。神の国は近づいているんだ、と告げています。 それは決して威厳に満ちた宣言ではなく、“泣いていた多くの顔がいま笑っているんだよ” それを一緒に喜んでいるイエスの姿であり、イエスの顔だったはずです。


 ヨハネとイエスの顔・表情をあえて二項、左右に分けてみますと


今は神の怒り・裁きのとき← →今は救いのとき  
今は断食のとき← →今は婚礼のとき 
今は悔い改めのとき← →今は分かち合いのとき 
洗礼を受けよ← → 隣人の足を洗おうよ  

つい、イエスの顔や風貌を、“悲しみを湛えた” “熱心な” “威厳に満ちた” と勝手にイメージを作りながら聖書に向かい合ってしまう。がイエスが生きることに難儀している人々に語ったのは福音(喜びの知らせ)であり、誰にでも、子どもにもわかりやすい、ユーモアに満ちた言葉だったからこそ、集まってきた多くの人々の心に染み渡り、広がっていったと思われるのです。
 イエスのユーモア、イエスの笑い声を、しばらく連続して聖書から聞き取りたい。


 

先週の出来事

 3日朝っぱらから長時間、全国瞬時警報システム(J-ALERT)のアラームが鳴り響き、テレビも各局一斉報道。“国民は全員強制的に注目し緊張し続けなければならない”状態に。しかも、内容が“日本上空を飛んだ”が、“日本上空から消えた”に変わり、その後、“日本上空を飛んではいない”に変わった。ひたすら「アホラシ!」 
我が家のジジイの一言「世の中狂っとる!」
だいたい、飛行物体の高度が発表されていない。ネットのニュースなどではミサイルの高度970Kmとか1920kmとか伝えられていますけれど。
 そもそも日本上空・日本の領空って地上何キロまで? 地上80〜100キロメートルより上は宇宙ってことらしいけれど、まさか宇宙まで「日本の上空」って言ってませんか?
『ニッポン上空を○○国の人工衛星が飛んだ!』とか言わないと思うけれど。

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