20190303 東淀川教会礼拝 

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旧約聖書 イザヤ書5章1-8節
1 わたしはわが愛する者のために、そのぶどう畑についてのわが愛の歌をうたおう。わが愛する者は土肥えた小山の上に、一つのぶどう畑をもっていた。
2 彼はそれを掘りおこし、石を除き、それに良いぶどうを植え、その中に物見やぐらを建て、またその中に酒ぶねを掘り、良いぶどうの結ぶのを待ち望んだ。ところが結んだものは野ぶどうであった。
3 それで、エルサレムに住む者とユダの人々よ、どうか、わたしとぶどう畑との間をさばけ。
4 わたしが、ぶどう畑になした事のほかに、何かなすべきことがあるか。わたしは良いぶどうの結ぶのを待ち望んだのに、どうして野ぶどうを結んだのか。
5 それで、わたしが、ぶどう畑になそうとすることを、あなたがたに告げる。わたしはそのまがきを取り去って、食い荒されるにまかせ、そのかきをとりこわして、踏み荒されるにまかせる。
6 わたしはこれを荒して、刈り込むことも、耕すこともせず、おどろと、いばらとを生えさせ、また雲に命じて、その上に雨を降らさない。
7 万軍の主のぶどう畑はイスラエルの家であり、主が喜んでそこに植えられた物は、ユダの人々である。主はこれに公平を望まれたのに、見よ、流血。正義を望まれたのに、見よ、叫び。
8 わざわいなるかな、彼らは家に家を建て連ね、田畑に田畑をまし加えて、余地をあまさず、自分ひとり、国のうちに住まおうとする。

新約聖書 Luke ルカ福音書 12章:49-52節
わたしは、火を地上に投じるためにきたのだ。火がすでに燃えていたならと、わたしはどんなに願っていることか。 しかし、わたしには受けねばならないバプテスマがある。そして、それを受けてしまうまでは、わたしはどんなにか苦しい思いをすることであろう。
あなたがたは、わたしが平和をこの地上にもたらすためにきたと思っているのか。あなたがたに言っておく。そうではない。むしろ分裂である。というのは、今から後は、一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、ふたりは三人に対立し、また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するであろう」。

聖書から聴く  主題「神に裁かれてこそ」

イエスの公生涯における第一声は「悔い改めよ。神の国は近づいた」であった。悔い改めよ=悔い改めなければならない、とは単なる「提言」ではなく、神の裁きが差し迫っている緊迫を伝えるもの。「今日に至るまで天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪おうとしている」(マタイ福音書11章12節)の、世に対する言葉は激しい。

「この方は聖霊と火とによってお前たちにバプテスマをお授けになるであろう」とバプテスマのヨハネが語ったごとく、偽りと罪にまみれながらも、それを認めようとも悔改めようともしないで、愛されること、愛し合う家族の変わらない平和を求め、「わたしたち」から外れている社会的弱者、貧者、危険かもしれない病者などに指一本貸そうともしない「普通の人々」を装う偽善者たちに満ち溢れ、文明とお金の恩恵に預かれる人と疎外されていく人との格差が極端に大きくなってしまった社会。

そんな地上を元に戻すために、聖霊の火で焼き尽くそうとする激しさがイエスの中にある。「世から受けねばならないバプテスマがある」と「世に授けなければならないバプテスマがある」はもともと一つのこと。が、世の多くのキリスト者は、「イエスが受けてくださったバプテスマ」を感謝し、ありがたがるが、イエスが授けるバプテスマ、神の裁きを見ようとも受けようともしない。我々の負うべき十字架を、自ら負うこともせず、すべてイエスに負わせようとしている。

「わたしは地上に平和をもたらすために来たのではない。神の国が近づいている。すなわち、神の裁きが接近していること。愛し合って当たり前、〇〇は当然□□であるべき、などというあたりまえと思っている人間関係・家族関係すら根元から裁かれようとしている」というメッセージに感じられる。

弱くって愚かで、でもそれを認めたがらない私たちは、それが神であっても、裁かれることは怖い。が、何がどう間違っていたのか、なぜ間違ったのかを全て明らかにしてくださる神に裁かれることは、実はまことの喜びではないのだろうか。
○先週の出来事(気になるニュース)
おばかな目立ちたいだけのライオンさんと、小さなナイフを隠し持ち、これまた自分で考えて行動したことのないネズミさんが行った話し合いが空中分解したとさ。 現代の童話としては、それ自体は紛れもなく“茶番劇”なのでしょうが、歴史上の大きな戦争はこういったトンデモ茶番劇から始まったことを思うとヤバイなあと感じるこの頃。

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